はじめに|「勉強したいけど時間がない」社会人へ
社会人は本当に時間がありません。
朝起きて出社し、8時間働いて帰宅。家事をして一息ついたら、もう夜遅く…。
「勉強しなきゃ…」と思っても、なかなか机に向かえない方は多いのではないでしょうか。
しかし実は、勉強時間は「見つける」ものではなく「つくる」ものです。
そして、たとえ1日30分でも「毎日続ける」ことには大きな意味があります。
■ 1日30分でも、続けることに意味がある
勉強は「習慣化」が最重要です。
たとえ10分でも、毎日継続すれば確実に積み上がります。
- 1日10分 × 30日 = 300分(=5時間)
- 1日30分 × 30日 = 900分(=15時間)
1日30分を1か月続けるだけで、丸一日分の勉強時間を確保できます。
「少しだけ」を積み重ねた先に、確実な差が生まれます。
社会人が勉強時間を確保できない3つの理由
① 完璧主義で時間をつくれない
「勉強は1時間はしないと意味がない」と考えていませんか?
完璧を求めると、時間が確保できない日には勉強しなくなります。
重要なのは、10分でも“勉強した”という事実を積み重ねること。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 「机で1時間集中してやる」 | 「朝10分+昼10分+夜10分に分ける」 |
| 「1日休んだらやる気がゼロに」 | 「5分でも机に座る」 |
短時間でも繰り返すことで、脳が「勉強を日常」として認識するようになります。
② スキマ時間を活用できていない
ある調査によると、現代人の1日の平均スキマ時間は約1時間9分となっています。
このうち半分の時間を使うだけで、30分の勉強時間を捻出できます。
通勤・昼休み・待ち時間など、スマホを触っている時間を少し変えるだけ。
「勉強するのは机の上だけ」という固定観念を捨てることがポイントです。
③ モチベーションを保つ仕組みがない
モチベーションは「気合い」では維持できません。
継続のためには、自分を動かす仕組みが必要です。
- 「10問解いたらコーヒーを飲む」
- 「1週間続いたら好きなスイーツを買う」
- 「30日継続したらご褒美を設定する」
こうした“小さな報酬”を設けると、脳が「勉強するといいことがある」と認識します。
習慣化するまでは「自分を甘やかす工夫」が継続のカギです。
1日30分で差がつく!勉強を続ける時間づくりと習慣化6選
① 朝の10分を「資格勉強タイム」にする
朝起きてから3時間は「脳のゴールデンタイム」。
集中力・記憶力が最も高い時間帯です。
出勤前の静かな時間に、10分だけでも机に向かいましょう。
朝はアウトプット学習(問題演習や要点まとめ)が特におすすめです。
✅ ポイント
- 朝食後、机にノートを開く
- 昨日覚えた内容を“書き出す”
- 出勤前の10分が夜の1時間に匹敵します
② 通勤時間・昼休みを“音声学習”にあてる
通勤中や昼休みも立派な勉強時間です。
特に耳を使った音声学習は、疲れた社会人にぴったり。
- 英語リスニング(TOEICリスニングパート・NHKラジオ英会話など)
- 資格講座の動画視聴(例:スタディング)
- 要点ボイスメモの再生
私自身も、昼休みの空き時間で英語リスニングや通信講座の講義を視聴しています。
昼休みは貴重な自由時間です。この時間を有効利用することが、1日の勉強時間を大きく左右します。
③ 仕事後は「ながら勉強」でOK
仕事終わりは疲れています。
家事や育児があれば、まとまった勉強時間なんて取れません。
そんなときは「ながら勉強」で十分です。
- 家事の合間にスマホアプリで問題を1問解く
- テレビCM中にノートを見返す
- 風呂上がりに要点を3分だけチェック
これくらいならできそうじゃないですか?
「完璧にやる」より「ゼロにしない」ほうが大事です。
④ 寝る前は軽い暗記モノが◎
寝る前の5〜10分は記憶定着に効果的。
人は睡眠中に記憶を整理するため、寝る直前に覚えた内容が頭に残りやすいのです。
おすすめは以下のような勉強法です。
| 時間帯 | 内容例 |
|---|---|
| 就寝30分前 | スマホ通知を切る・リラックス |
| 就寝直前 | 覚えたい単語や公式を見返す |
| 翌朝 | 同じ内容を軽く復習 |
「寝る前の5分暗記」は、忙しい社会人でも無理なく続けられる最強ルーティンです。
⑤ 休日は“やる気を出す”より“仕組みを整える”
時間のある休日こそ「勉強する仕組み」を整えるチャンス。
やる気任せでは1日が終わってしまいます。勉強するルーティンをつくってしまいましょう。
✅ おすすめの休日ルーティン例
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前(9〜11時) | 集中して過去問演習(1時間程度~それ以上) |
| 午後(13〜17時) | カフェや図書館で勉強(2時間程度~それ以上) |
| 夜(20〜22時) | 復習・翌週の学習計画づくり |
さらに、勉強環境を整えることも大切です。
机の周りを片付け、誘惑を減らすだけでも集中力が上がります。
自宅で集中できない人は、カフェや自習室の利用もおすすめです。
⑥ スマホ制限+学習アプリで習慣を固定化する
スマホは最大の時間泥棒。
「気づいたら1時間SNSを見ていた…」という人は多いはずです。
スマホの利用時間制限機能を活用しましょう。
| OS | 機能名 | 内容 |
|---|---|---|
| iPhone | スクリーンタイム | アプリごとの利用時間を制限できる |
| Android | Digital Wellbeing | 利用時間の可視化・制限が可能 |
余った時間で、以下のような学習アプリを活用すれば一石二鳥です。
- GoodNotes:手書きノートの保存・復習
- Studyplus:学習記録・モチベ維持
- スタディング:講義視聴と問題演習をスマホ完結
“スマホ=勉強ツール”に変えてしまえば、継続が一気に楽になります。
忙しくても勉強を続けられる人の共通点
① 「忙しくても途切れない」リズムを持っている
勉強を続けられる人は、「毎日少しでも続ける」リズムを崩しません。
やる気がない日でも5分だけ机に向かう。
その小さな積み重ねが、数か月後に大きな差を生みます。
② 勉強時間より「習慣の維持」に価値を置く
1日の勉強時間よりも、「勉強する日を絶やさない」ことが重要です。
1日30分を1年続けると、180時間もの差が生まれます。
大切なのは、「勉強を日常に溶け込ませる」こと。
継続できる人は、勉強を“特別なイベント”ではなく“歯磨きのような習慣”にしています。
まとめ|“時間がない”は言い訳ではなく設計の問題
社会人にとって「時間がない」は、もはや共通の悩みです。
しかし、それは“言い訳”ではなく“設計の問題”です。
- 朝10分の勉強
- 通勤中の音声学習
- 寝る前の復習5分
こうしたスキマ時間の積み重ねが、将来の成果を生み出します。
今日から「10分だけ」勉強してみましょう。
そして、明日もその10分を積み重ねてください。
小さな継続こそ、資格合格やキャリアアップへの最短ルートです。


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